どうもハルトモです。今回は僕の思い出の作品、「ソラニン」について語ろうと思う。
僕は映画も音楽も好きです。大学生ではじめてライブハウスに行った時は独特の雰囲気と爆音に衝撃を受けた。
だけど、いつしかそのライブハウスの雰囲気が好きになった。
この映画はそんなライブハウスに良くいるバンドで燻っている種田とその彼女、芽衣子の物語だ。
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30代にこそ「ソラニン」を見て欲しい
まず、ソラニンを知らないという方にざっくりとだけ説明すると、浅野いにおの大ヒット漫画で映画化もされている。
映画版では、主人公種田を高良健吾、彼女の芽衣子を宮崎あおい、バンドメンバーのビリーこと山田を桐谷健太、加藤をサンボマスターの近藤洋一が演じている。
そこに主題歌はアジアンカンフージェネレーションというのだから30代はぐっとくるはず。提供楽曲「ソラニン」も素晴らしい。
映画では実際のライブシーンも入っているが演奏が普通に上手い。特に桐谷健太のドラマーっぽさは「あー、実際にいそうだよね」という感じ。
漫画もいいけど映画もいい。原作ありきの映像化作品としてはクオリティは高い。
ソラニンのあらすじってこんな感じ
作品の主人公は売れないバンドをやっている種田と同棲中の芽衣子。他の登場人物はバンドメンバーのビリーと加藤、そして加藤の彼女のアイちゃん。
まあ、細かく色々と登場してくるしいい味出してるけどメインは5人のお話。
で、そんな主人公の種田にとってはバンドで世界を変えたいという夢をかつては抱いていたが、今ではそこまでの思いがない。
メンバーともなんだかんだでウマが合うもんだから惰性でバンドを続けているなんて状況。
致命的なのはとにかく売れていない。
だから仕事もバンドも宙ぶらりんのままで日常がだらだらと流れている。
どこかこうした日常に心もとない不安を感じている芽衣子。
種田にもっとしっかり生きて欲しい。バンドにのめり込むならとことんやって欲しい。
だからこそ、芽衣子は種田に発破を掛ける。
「批判されることを恐れないで欲しい」と。
思いを受け取った種田は自分の思いを詰め込んだ「ソラニン」を完成させる。
で、そこから・・・
この後、ストーリーは急転していく。
漫画を読んでいた時は「マジか」と思って前のページに遡って伏線を探したりもした。
最終的に僕個人としては心にトゲは残ったが晴れやかな気持ちにはなった。
ここからは自分の目で見て欲しいと思う。
ソラニンはどこにでもある普通のお話
僕は最初、漫画版のソラニンから入った。
たまたま本屋で平積みされていたソラニンを見て何か気になった。
上下巻でお手軽に読めるしいいかなーなんて気軽に買ったら、噛めば噛むほど味の出てくる漫画でその当時の僕はしょっぱい気持ちになったりもした。
そこから何年か経った30代になった今、ソラニンを振り返ってみると当時とは違う気持ちになった。
その当時はラストを読み終わって、芽衣子のリスタートを祝う気持ちでいっぱいだった。
「あー良かった。ここから楽しい未来に向けて頑張ってほしいなー」なんて感じ。
今になって改めて振り返ってみると、その時抱いた感情とは少し違っていた。
20代の時は未来だったが、30代の自分にとっては経験してきた過去だった
「夢や目標が叶わなくてもゲームオーバーにはならないし、みんなそれぞれ折り合いをつけて生きていくんだよなー」
30代になって結婚や仕事でいろいろと経験していくうちに、種田のモヤモヤした気持ちの方に同調している自分がいた。
誰もが夢や目標を持つけど打ちのめされたり、勝手に身の丈を低く見積もって妥協したりなんてことはあると思う。
その一方で打ちのめされたり、妥協した自分を許せない部分が心のどこかにあったり。
この漫画に出てくる種田は憎らしいほどに人間臭い。
みんな「普通じゃなくて特別になりたい」なんて思うけど「特別になれない普通」になってしまう。
だからこそ、どこか自分の中のまだ大人じゃない部分、夢見る子供の部分を刺激されるのかもしれない。
たとえそれが険しい道で、世界の果ての果てまで続いていても…僕は僕の道をゆくんだ
ソラニンの中で僕が好きなセリフ3本の指には入るだろう名セリフ。
(いや、3本では収まりきらないほどのいい言葉で溢れているから、10本くらいにまで広げないといけないか。)
僕は人と比べるのはあまり好きではない。
むしろ嫌いな方だ。ゴーイングマイウェイ最高。
〇〇さんがやっているから~とか、××さんちはお金があるからとか。
比較論をするとキリがないから嫌になるし、悲しい気持ちになることも多い。
でも、このセリフの様に「たとえそれが険しい道で、世界の果ての果てまで続いていても」というほどの覚悟をもって「僕は僕の道をゆく」とは考えたことはなかった。
どこかでぼんやりといつもやって来る「毎日」を淡々と消化してしまっている自分がいる。
30代になって改めて昔見たソラニンを振り返ってみると当時とは違ったことが気になるし、感情と向き合うことになる。
もしも僕と同じ様な30代の方がいたら、一度、本でも映画でも見て貰えればいいと思う。
(映画は映画で宮崎あおいがカッコいい)
また僕が40代になってみて振り返ったら違う気持ちを持つかもしれない。
「ソラニン」は僕にとってかけがえのない、でもきっと普通の物語なのである。
今回この記事の最後は種田のセリフでしめたいと思う。
「わかってるさ、正しい答えなんて無いことは。ただ確実なのは川のように着々と時間は流れて、どのみち行きつく先は海だけれど。…逆らってみるかぁ。流れに。」
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